みなさまお元気でしょうか?

1月15日発売の「釣り情報」でまたコラムを執筆しております。






記事を入稿したのが昨年のクリスマスの日でしたが・・・






朝日新聞を読まれている方ならご存知でしょうが・・・・

ネタがおもくそかぶってしまいました。



こちらのほうが先に発売になっておりますので・・・・



「ネタを盗まれた!!!」という感がありますが・・・・





こういう問題がクローズアップされるということはいいことであると思います。



釣り情報のコラムをお読みになっていない方もいるので、今日はそのお話をしましょう。


タイトルは「釣り人のできる地球温暖化の取り組み」です。





まずは唐突ですが・・・

「アイゴ・イスズミは釣ったら海に戻さないでください。」





こういう過激なお話です。


喰えとは無理にはいいません・・・・・




捨てろ!ともはっきりは言えません・・・・・


また海には戻すな!というお願いであります。


考え方をかえれば・・・駆除してください!というお願いです。


これなら後ろめたさがないでしょう。


僕ならカモメの餌にします・・・・






静岡県の最南端、御前崎には広さ8千ヘクタール、日本最大ともいわれる藻場が広かっていました。

しかし、現在御前崎には藻場は見当たりません。






壊滅してしまったのです。







アイゴ・イスズミが食い尽くしてしまったんですね・・・







もちろん、アイゴ・イスズミなどの異常繁殖というわけではありません。

これには地球温暖化が密接に関わっているのです。





日本の沿岸部の平均海水温度は70年前と比較すると約1.5度上昇しているそうです。

といっても夏場の平均水温はせいぜい0.5度上昇するくらいなのですが、問題は冬で約3度上昇しています。


冬場の平均水温が3度上昇すると御前崎の藻場だけでなく「海のゆりかご」とも言われ魚類、甲殻類など多くの生命を生み出す全国の藻場が壊滅してしまう危惧があるんですね。

全国の藻場は20年で約30%減少。そして藻場の水産資源の漁獲量は40%近くも減少しているのが実態です。さらに、ここ数年は加速度的にその藻場が消滅しているのです。

この藻場を形成するのはカジメやコンブなどです。

この藻場には、アワビやサザエ、エビなどが生息し、 また、釣り人に馴染みの深いアジや鯛、ヒラメ、イサキ、アオリイカなどの産卵場所でもあります。

藻場は秋から春にかけて成長します。

秋には、落ち葉のように落葉し新しい葉を出します。

20℃よりも低い水温でないと新しい葉を伸ばすことができないんですね。


また水温が17度を下回ると魚の活性が落ちてほとんど海草を食べなくなるということです。

逆に水温が20度あると魚1匹で1日20gの海草を食べるそうです。

魚の活動が停止しない状態が1年通じて起こってしまっているのですね。







そしてこれに追い討ちをかけているのが南洋系のウニの大量発生。


先日もニュースでやっておりましたが、玄海灘では1平方メートル当たり5個の南洋系ウニが大量発生しています。

10年前にはいなかったウニです。

これがまた食用にもならないウニでして・・・今後、全国的にこの南洋系ウニが大発生する兆しがあります。

自然というのは不思議な生態系をもってまして・・・・

藻場が衰退すると無節サンゴモという石灰質の藻が広がります。

この藻からは、ウニの発生を促進する物質が分泌されます。

そしてウニが大量発生してしまうというメカニズムです。

逆に藻が繁殖している場所では無節サンゴモは繁殖できません。



魚の食害に加えて、 南方系のウニなどがわずかに残った藻場で大繁殖して海草を食べ尽くしていると考えられているのです。





一昨日の朝日新聞でもウニが昆布に群がって食べつくしている写真が掲載されておりました。


このままの状態が続いていけば水産庁は藻場の面積は1990年代に比べて半分になると試算しています。







海中の藻場の二酸化炭素の固定能力は陸上の森林の二酸化炭素の固定能力をはるかに上回るそうです。


地球温暖化防止のために藻場の消失をなんとか食い止めることができないのか。

全国で様々な模索が行われています



話は振出しにもどります。

静岡県では魚の食害を防ぐために、食害を起こしている魚の絶対量を減らすことを取り組んでいます。

網にかかっても海に戻していたアイゴやイスズミなどを全て駆除しているんですね。

しかし、この取り組みが藻場を回復させるためには、最も有効な手段ということです。





御前崎周辺では、消失した8千ヘクタールの藻場がこの駆除の取り組みで4年で55ヘクタール回復しました。

たった55ヘクタールですが、全滅した0からの出発ですので地元ではやる価値があるということで今後も積極的に取り組んでいくということです。



確かにアイゴ・イスズミとも釣ってもそのまま海に戻されることが多い魚です。

銭洲でもムロ釣りしていると、イスズミで水面真っ黒になるくらい群れていることがありますよね。

メジナと間違えて持ち帰って、内蔵だそうとしてあまりの臭さにびっくりして電話をよこした仲間もおります。

過去に御蔵島で船長がメジナと勘違いして客に爆釣さえて大量に持ち帰らさせた船宿さんもあるくらいですから・・・w







どちらも癖が強い魚ですが、食べ方によってはどちらも美味しくいただける魚です。

アイゴは肉質は悪くない魚です。

体中に毒針がありますのでこれは鋏などで切ってくれぐれも刺されないようご注意ください。

これまた昨日の、朝日新聞でも紹介されておりましたが、身は歯ごたえのある白身で、刺身・洗い、塩焼き、煮付けなどで美味です。

但し、磯臭さは内臓から身に移るので、こういうイスズミやアイゴなどは新鮮なうちに内臓を傷つけずに処理し、ショウガや柚子胡椒でくさみを消すとよいと思います。


イスズミは夏場は臭くて臭くて喰えたものではありませんが・・・

冬は海苔を食べていますので臭みもなく美味といわれてます。



刺身はもちろんさっと湯がいて酢味噌なんかで食べる美味しいです。

またサンの字といわれるニザダイなども同じですね。



二の字、三の字など俗に臭いといわれる魚はとにかくすぐ血抜きして内蔵を出してしまうことです。

ブダイとかもそうですが、カニなどの甲殻類を喰う魚の内蔵は、すぐ腐り始めるから臭いんですよ。

イスズミなんか釣り上げたときに、糞ぶちまけますが、あれが臭いくらいですから・・・・







ちなみに・・・ウマズラ(ウスバハギ)喰ったことあります。


あれは刺身で旨い!






僕の知っている恵比寿の飲み屋でも活き造りで食わせてくれますが・・・


神津島でシマアジやっていると良くつれますが・・・

僕は必ず1〜2匹は持ち帰ってきます。



また、犬や猫を飼われている方なら、いらない魚は鱗を取り、そのまま骨付きのままフードプロセッサなどで細かくして、ピンポン玉くらい小さな団子状にサランラップで包み、お湯でラップのままボイルして冷凍庫に保存し、そのままレンジでチンしてあげると大変喜びます。


  Iさん宅のワンコ・・・・



釣り仲間でドッグフード系の餌を一切使わず、釣ってきた魚オンリーで飼育されている方もいらっしゃるので是非、参考にしてみてください。

実はこの方、釣ってきたモロコの大半を食いきれないからと、こうしてワンコちゃんの餌にしてしまいました・・・・


なんと贅沢な・・・・








みなさまも、藻場の危機を救う=地球温暖化防止 と思ってアイゴ、イスズミの駆除活動にご協力お願いいたします!